「新しいいのち」ヨハネによる福音書21章
よみがえられたイエスは何度か弟子たちの前に顕現されました。イエスはガリラヤで3度目に姿を現されました。大漁の奇蹟は弟子たちの召命を思い出させます。イエスの復活後、弟子たちはどんな心境だったでしょうか。神の栄光の素晴らしさに対し、イエスを裏切り、ユダヤ人を恐れてイエスの仲間ではないふりをして過ごしていた弟子たちは、情けなさと主に対するとがめでいっぱいだったことでしょう。将来に対する不安もさることながら、イエスに従っていたのに何も学んでいなかった自分はいったい何者なのか、これからどう生きていったらいいか分からない、と思ったことでしょう。イエスは、ペテロに「わたしを愛するか」と3度問います。ペテロは十字架も復活も、三度予告されても理解できず、三度イエスを「知らない」と公衆の前で否みました。イエスからの問いかけに心が痛んだペテロでしたが、多くの失敗をなじられたわけではなく、「わたしの羊を飼いなさい」と使命が示されました。そして「他の人があなたの帯を結びつけ、行きたくない所へ連れて行く」というのはペテロが殉教する予告でもあるし、「今までは自分勝手に生きて来たけど」自分が願うような生き方ではなく、神様が願っておられる新しい人生を歩むということなのです。「あの人はどうですか?」今までどちらが抜きん出ているかと競争していた人達が今後どう用いられるのかを気にして、今までの価値観で「わき見」してしまいますが、漠然としていた未来に対して主は新しい目的を与えられたのだから、それが分かったのならただ主を真っすぐ見続けて歩めばよいのです。
4月24日 メッセージ要約
- 2022-04-24
- メッセージ2022