5月22日 メッセージ要約

「主の言葉の真実」列王上17:17-24
ザレパテの母子は酷い飢饉の中でもエリヤと出会い、神様の特別なはからいにより命を守ることができました。生活も回復していく中で、息子の突然の死という不幸があります。母親は感情的になり強い調子でエリヤを非難します「あなたが来たのは私に罪を思い出させるためなのか。わたしの息子を死なせるために来たのか」と。エリヤによって一家の危機を救ってもらい今日まで養われたことへの感謝は吹き飛び、息子が失われるという現実に信仰をもって向き合いきれず、過去に自分を縛っていた考え方がむくむくと起き上がって心を刺すのです「不幸になったのは罪の結果だ」と。不幸をもたらした原因を探し、それが分からないと私の行いが悪かったから?またはこの家に招いたエリヤのせいだ、など因果論的な思考で犯人探しをしてしまうのです。母親の怒りと悲しみの矛先となったエリヤは息子の遺体を受け取り、抱きかかえ主に向かい叫びます。神に特別に選ばれた預言者の祈りはどのようなものでしょうか。知性を感じさせるような美辞麗句をちりばめた特別な祈りでしょうか。聖書には「災いを下して子供を殺されるのですか」と三度主に呼ばわったと記されているだけです。心にある嘘偽りなき思いを神様に叫んだのです。神はエリヤの祈りに応え子どもは生き返りました。母親は神の奇蹟を体験し、告白します「あなたが神の人であることと、主の言葉は真実であることを知りました」人は置かれた環境や状況により、信仰も変わりやすいものです。悲しい出来事は罪の結果による罰ではないと知り、困難な中でも変わらぬ神の真実と愛を知るために祈りましょう。