5月29日 メッセージ要約

「試練の中からの救い」ペテロ?2:4?10
初代教会はローマ帝国からの圧迫という外からの攻撃と、異端という内からの腐敗に対する戦いがありました。今のように情報があふれる時代とは違い、インターネットで検索すれば瞬時に知りたいことが分かる環境ではありません。新約聖書の手紙類はまだ書籍として各教会に整っていたわけではなく、写しが大切に回覧されているような状況でした。限られた情報の中で、語られる御言葉を聞いて、信仰生活を守っていました。しかし教えに私的解釈を施し、自分の個人的な利益のために情報を操作し、さも真実かのように語る人が出てきました。知らない人は無批判に受け入れ、誤ったことを信じてしまうという悲劇が起こるのです。テレビに出ている有名な人が言うから、先生と呼ばれる立場の人が語ることだから真実なのでしょうか?使徒行伝で、パウロが言っていることが本当なのかどうか見極めるためにベレヤの教会の人はどうしたでしょうか?日々聖書を調べて照らし合わし、それが聖書に書いてある通りだと分かって心から教えを受け入れたとあります(使徒17:11)人間の罪の根源は、神のようになろうとしたことです。そういった罪の性質があることをふまえて、自分が傲慢の罪に陥らないように、また神のようにふるまおうとしている人を警戒しなければなりません。 これまでの生き方を捨て、クリスチャンとして信仰生活を送っていくためには様々な誘惑、試練、悩みがあります。聖書的文化背景のない国や地域、習慣習俗の中で信仰に生きようとすると困難があります。ロトもしかり、初代教会の人たちもしかり、神様の御心にかなうよう生きていくためにどうしたらいいか、判断に迷うことが多々あります。基準は聖書です。聖書に書いてあることと誠実に向き合って、イエスの教えを骨格とし、土台とし、有益な情報だけを選び取っていく知恵を持たなければなりません。信仰の高さ、広さ、深さは人それぞれなので、その人のその時の状況に応じてとるべき態度、行動は違ってくるでしょう。聖書にはたくさんの義人、信仰者が出てきますが、私たちが模範にするのは主イエスのふるまいです。