「聖霊に満たされて」使徒行伝2章5?21節
ユダヤ三大祭の一つにあげられる五旬節は、収穫の恵みに感謝し主にいけにえをささげ、神の契約の民としてエジプトから解放されたことを記念する祭りでした。世界中から敬虔なユダヤ人がこの大切な祭りのためにエルサレムに集まっていました。そこでペンテコステの聖霊の注ぎの出来事に遭遇したのです。この騒ぎに人々は驚き戸惑い、またある人々は酒に酔っ払っているのだと思いました。説明の必要を覚えたペテロと弟子たちは立ち上がり「これは酒に酔っ払っているのではありません」「これはヨエルの預言の成就です」と説明します。かつて神に選ばれた信仰の偉人たちの中に、神の御霊が注がれ特別な力をいただきイスラエルを救う話が旧約聖書に描かれていますが、ヨエルの預言では男女の性差や年齢は関係なく、また職業や立場も関係なく「彼ら」はみな預言するといい、主を信じて叫び求める者はみな「救い」が与えられると言うのです。「救い」とは、贖いによる解放、癒しによる回復を表します。また圧迫や脅威・危険からの解放をも意味します。つまり自由と真の幸福が与えられるというのです。救いのしるしとして主の霊が注がれる。このペンテコステの出来事はヨエルの預言の成就であると堂々と論証したペテロは、さらに父なる神と主イエスからの約束の聖霊(ヨハネ14:16?26)が注がれたと説明します。かつてユダヤ人を恐れ隠れるように日々を過ごしていたペテロは聖霊の力(信仰による勇気)をいただき、堂々とユダヤ人に説教し、悔い改めへと導くのです。聖霊の満たしは、あたらしい命を実感することができるのです。求める者には誰にでも聖霊は注がれます。真理を教え、思い起こさせて下さる御霊、信仰の助け主である聖霊さまどうぞ私を満たして下さいと祈りましょう。
6月5日 ペンテコステ礼拝
- 2022-06-05
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