10月16日 メッセージ要約

霊の分け前」列王記下2章1?18節

エリヤは後継者育成のため、弟子たちに御言葉を伝えていました。その預言者学校のような場で少なくとも50人ほどの者が学んでいました。エリヤが神に取り去られる日、神に示される場所へエリヤは一人で行こうとしますが弟子のエリシャはどこまでもついて行こうとします。預言者の仲間が「今日、主が先生を天に上げられようとしていることを知っているか」と聞きますが、「それは分かっているから黙っていて」と答える場面が2度あります。その後エリヤがヨルダン川を外套で打つと水が左右に分かれたので、エリシャと2人で乾いた所を歩いて渡りました。イスラエルの先祖、モーセとヨシュアの奇蹟を想起させます。エリヤが「別れの前に何なりと願いなさい」と言うと、エリシャは「あなたの霊の2つ分をわたしに継がせてください」と申し出ます。「二倍の分け前」とは長子の権利と同じです。50人以上いる弟子や預言者仲間の中で、わたしこそ後継者として認定して下さい、と願ったのです。エリヤは「わたしがあなたの元から取り去られるのを見るならばそのようになるであろう」それを決めるのは神様だ、と答えます。彼らが話しながら歩いていると突然、火の戦車と火の馬が現れ、エリヤはつむじ風に乗って天に上って行きました。天に上げられて死体が見つからなかったのは申命記のモーセの最期と同じです。ヨルダン川の対岸では預言者の仲間50人も心配してついてきていました。彼らはエリシャがエリヤの外套で川を打ち、水が左右に分かれて歩いて渡るのを見て「先生と同じ力が宿った、彼こそがエリヤの後継者だ」と認めます。エリシャが召命を受けた時(列王上19:19~)エリヤは着ていた外套を彼の上にかけました。自分の持ち物を与える行為で、神からの権威の継承を表したのです。信仰は目に見えないものですが、エリヤからエリシャへ、確実に引き継がれたのです。