12月4日 メッセージ要約

「その名はインマヌエル」マタイ1章18?25節

「神我らと共にいます」で始まり「いつもあなたがたと共にいる」で結ぶマタイの福音書は、キリストのご降誕を記録しています。クリスマスシーズンに入り、約2千年前に死なれたイエスが今も日本人である私たちの生活にも影響を与え続けていると知ることが出来ます。クリスマスは商業戦略にあおられ購買促進するだけの日ではありません。神の子が救い主となりご自身のいのちをもって人間を罪からあがなわれる為この世に来られたことを感謝する日なのです。イエスの母となったマリヤがどのような家庭で育ったのかは聖書には記されていません。マリヤはヨセフと婚約していましたが、当時のユダヤ社会では法律上「ヨセフの妻」という立場でした。婚礼をひかえ一年間は父の家で過ごしている時、天使ガブリエルが受胎告知するのです。先祖の言い伝えや預言書に登場する御使いが、ユダヤ人から田舎とさげすまれたガリラヤに住む娘のもとに現れたのです。旧約にも不妊の女性が神の恵みによって子を授かる事例はありましたが、夫婦生活に入っていない処女が子を宿すという奇蹟は聞いたこともありません。とまどい恐れるマリヤですが、御使いに励まされ、神を信じて最善を期待しおゆだねする決心をします。夫ヨセフは身重のマリヤに離縁状を渡そうと思い悩みますが、マリヤの妊娠は聖霊によることを知り、神のご計画に従いマリヤとこれから生まれる子を守ることを決心します。マリヤも、ヨセフも自分たちにふりかかるであろう困難を引き受けました。それが彼らの敬虔であり信仰でした。イエスは後に「思い煩うな」と教えられています。また「あなたがたの思い煩いをいっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」(?ペテロ5:7)神様の心配とはどのようなものであるかというと「憐れみ」です。遠くから傍観するのではなく私たちと共にいてくださり、救いの御手を差し伸べて下さるのです。クリスマス、人々がインマヌエルの預言の成就を知ることができますように。