2023年1月15日 メッセージ要約

 「恐れることはない」イザヤ41:5?20

聖書ではたびたび信仰者に対し「恐れるな」と励ましの言葉をかけています。長血の女に対し「(あなたはもう治った、社会に戻ることができる)安心して行きなさい」(マルコ534)と宣言し、娘が死んだと聞いた会堂管理者に対し「恐れることはない。ただ信じなさい」(マルコ536)と。いつの時代でもどの国の人も、この地上の歩みには様々な不安があり、どのような立場にあっても問題がつきまとい、その裏返しのように多くの寺社仏閣を建て、技巧をこらして偶像を造ります。しかし聖書では、いくら丹念に偶像(人が造った神)をおがんでも意味はない、偶像に頼るのはむなしいと警告し、「不安や恐れがあるなら創造主である父なる神のもとに帰ってきなさい」と呼びかけているのです。イスラエルが神様に選ばれ愛されたのは、「全ての人たちの信仰の模範となり、イスラエルを通して全ての人が救われるように」と特別な働きを期待していたのですが、彼らは偶像礼拝に走ります。この聖書箇所ではイスラエルを「虫に等しい(虫けら)」と言っていますが、弱き小さき者という意味です。小国は政治的に軍事的にどこに頼るのかが常に課題でしたが、弱い者や愚かな者に頼るのは間違いであり、そんな間違いをおかすのは時間の無駄だ、富でも権力でも人でもない、頼るべき方は神だ、と。満足する解決には至らないかもしれない、しかし恐れるな、究極の課題である罪と死に対しては神様が既に解決を与えられている、永遠のいのちは約束されている、だから安心しなさい。あとは地上で一人ひとりに課せられた課題に向き合い、多くの気づきを経て、神の大きな恵みと祝福を受け取りなさい、と言うのです。「心を騒がせるな、神を信じ、またわたしを信じなさい」(ヨハネ141「あなたがたはこの世で悩みがある。しかし勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)くり返し励まし、勇気を与えて下さる主を信頼し歩んでまいりましょう。