9月3日 メッセージ要約

「人がひとりでいるのは良くない」創2:15-24

世界を造り出され神は「はなはだ良い」と言われましたが、(2:18)「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」アダムの働き、管理する様子をご覧になり、人がひとりでいるのは良くない、と見直されました。神の命に従い、この世界の動植物を管理、従わせることがアダムに与えられた使命でした。これは人間関係で言うところの縦の関係性です。ここでは横の関係性を一つも見出すことができません。種が違い、役割が違い、対等に語り合える相手がいない。「孤独状態」は「良くない」と考えられたわけです。労働の助けには、農耕には牛や馬、狩猟には犬や鳥が助けになったかもしれませんが「ふさわしい」助け手ではありませんでした。「ふさわしい」という言葉の意味は「目の前にいる者のように」という意味です。差し向かい1対1の関係を表します。では助け手は必要ないように思われますが、神はアダムの「あばら骨」からエバを造られました。「骨肉」とは身内や親族を言い表しますが、「わたしの骨の骨、わたしの肉の肉」とは肉親以上の親しさを表します。この「造られた」は「建築する」という意味がある言葉です。第1ペテロ3:7「 夫たる者よ。あなたがたも同じように、女は自分よりも弱い器であることを認めて、知識に従って妻と共に住み、いのちの恵みを共どもに受け継ぐ者として、尊びなさい」肉体的な特徴や性質は違っても、男女ともに神の似姿に形作られ、主従・上下の差はなく、人格の尊厳という点でも対等です。男女の関係とキリストと教会の関係はたとえとして聖書によくあらわされます。神は同じアダム2号を造られたのではなく、エバを造られました。違いを認め合う人同士が協力し合う中で発展し、神のご性質の豊かさを栄光を現すことを望まれたのでしょう。