『主のなぐさめ』使徒20:1〜12
第3回伝道旅行も後半、パウロは御霊に示されて一旦エルサレムへ帰る決心をしました。諸教会で集めた救援金を携えてエルサレムへ向かう途上マケドニヤ、アカヤ諸州の教会に立ち寄り、兄弟姉妹たちに会い、励ましながらの旅です。同行者は伝道旅行で救われた異邦人で今は各教会の代表的な立場の人たちです。トロアスに立ち寄った時のことです。パウロの話を聞くため大勢の人々が集まっていました。人々の福音をもっと聞きたいという思いと、パウロの伝えたい情熱が相まって話は夜半になっても続きました。その中でユテコという若者が疲れていたのか、ふと寝てしまったのです。場所が悪いことに彼がいたのは窓際で、3階から落ちて死んでしまいました。神の恵みの福音を聞くため集まったのに、どうしてこのような事が起きてしまったのかと人々は動揺しましたが、パウロは落ち着きユテコに近づいて言いました「騒ぐことはない。まだ(彼の内に)命がある。」そして彼は生きかえったのです。結局パウロは徹夜で彼らと語り合い、言葉を尽くして励ましました。人々はパウロの語る福音に勇気づけられ、ユテコの生きかえりの奇跡に慰められたのです。
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