マタイ福音書2:13〜23『預言の成就』
クリスマスはイエス・キリストの誕生をお祝いする時です。キリストはすべての人々の罪の贖いのために、十字架で死なれるためにこの世に誕生されました。本日の聖書交読箇所のイザヤ書53章ではキリストの受難が預言されています。クリスマスは神がひとり子イエスをこの世に送ってくださった愛の現れなのです。ヨセフとマリヤはイエスの誕生後、主の使いに警告を受け、ヘロデの魔の手を逃れるためエジプトへ避難しました。その間、ベツレヘム近辺の幼子がヘロデによって殺されました。それらの出来は旧約聖書の中で御子の誕生にまつわる預言が成就するためでした。ヘロデが死んだ後、ヨセフ一家はヘロデの息子アケラオを警戒しユダヤではなくマリヤの故郷ナザレに帰り落ち着きます。イザヤ11章1節に「エッサイ(ダビデの父祖)の根株から…若枝が出て実を結ぶ」とありますが、ヘブル語で若枝は「ナザレ」と同音になります。マタイの2章23節「彼はナザレ人と呼ばれる」は地名の意味だけではありませんでした。このように救い主の誕生は幾重にも預言されており、神は人々の救いのご計画を着々と進められます。そこには人の罪ゆえに多くの痛みがともなわれました。
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