「遺言」創世記50章
ヨセフは父ヤコブと家族をエジプトに招き、共に暮らすようになります。やがて父ヤコブは死に際し子どもたちを祝福し、先祖の墓に埋葬するように遺言し、地上の生を全うしました。父ヤコブの死に兄達は動揺しました。抑止力となっていた父の存在が無くなることでヨセフは自分達に復讐するのではないかと恐れたのです。再会してから20年近く経っていましたが、自分達がヨセフに対し行った悪の大きさを思えば許されるはずがないと思い込んだのです。兄達は人を介し「父ヤコブが死ぬ前に兄達を許すように言った」と告げます。真偽のほどは確かでありませんが、それを聞いたヨセフは涙を流します。自分の赦しを信じ受け取っていなかった兄達を責めることはなく、ヨセフは「恐れることはありません」と優しく慰め、自分と兄達に関る出来事は神のご計画であったと諭し、その上でこれまで同様イスラエル一族の保証を約束します。ヨセフはキリストのモデルです。ヨセフの「なぜわたしの赦しを信じないのか」これはキリストの嘆きでもあります。罪の赦しを受け取れないと、過去の行いから罪責感に苦しみ、どう裁かれるのかと未来を恐れ、現在に不安を抱き続けて生きることになります。ヨセフは死に臨む際、「自分達はエジプトに寄留しているが、やがて神は約束の地カナンへ導き上る時が来る。その時、自分の棺を携え上るように」と遺言します。ヨセフは体は衰えても信仰はますます豊かにされ、アブラハム、イサク、ヤコブにされた神の祝福を信じ生涯を閉じたのです。私達も、世の終わりまで共にいて下さるというイエス様の約束をにぎり、罪の赦しによる平安の内に、未来の祝福を信じ歩んでまいりましょう。
- 11月25日 メッセージ要約 (2024-03-02 18:18:20)
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