「主はぶどうの木」ヨハネ15:1〜11
イエスは「わたしはまことのぶどうの木」であると言われました。ぶどうは旧約時代、イスラエルの民を指して例えられ(詩篇80:8〜)、イスラエルの象徴でもありました。ユダヤの貨幣にはぶどうの図柄が使われ、エルサレム神殿の門には大きな黄金造りのぶどうがありました。民は、自分達は神のぶどうである、と信じていました。しかし旧約で神がイスラエルをぶどうの木となぞられる時は、良い実を期待して世話をしたけれども結んだ実は酸っぱくて苦かった、と罪を指摘する皮肉として用いられています。イエスこそ「まこと」のぶどうの木である、本来の目的である神の民としてふさわしいもの、ひな型に対する本体であるとの意味で言われています。イエスは「わたしにとどまりなさい」と繰り返し言われました。イエスと弟子達は、ぶどうと枝でたとえられています。キリストとつながることによって御霊の実(愛、喜び、平安、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制)を結ぶことができ、キリストと離れては何一つできないのです。「わたしの言葉があなたがたにとどまるなら」御言葉をおぼえ、自分の生活に結びつけて生きるなら多くの実を結ぶと約束されています。枝は成長に必要な栄養を吸収するためには、良い土にしっかりと根をおろさなければなりません。私達が良い実を結ぶためには、御言葉という土壌に広く深く根ざすことで、霊的・人格的成長に必要な神の愛・真理・恵み・あわれみを受けられるのです。まことのぶどうの木であるイエスから離れず、御言葉によってなぐさめ・励ましを受けとって歩みましょう。
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