「御国の継承」ピリピ2章13節
2019年は「御国の継承」を教会標語に歩んでまいりました。旧約では幼い時に世界の創造主を教えることは親の務めとされています。親・子・孫と家庭の中で信仰の伝承をするのは簡単ではありません。いつの時代にも、どの家族にも特有の課題があるからです。キリスト教は日本に根付かない、という意見もありますが本当でしょうか。日本キリスト教史の中では大きなリバイバルは3度あります。1期は戦国時代末期、2期は明治維新、3期は第2次大戦後です。いずれも生死の間での大きな価値観の転換期でした。何故生まれたのか。如何に生きるべきか。死後はどうなるのか。いのちの根源的な問いにイエス・キリストに答えを見た人々が救われていったのです。この問いは今日的なものでもあります。従来のやり方や価値観が通じない。情報過多の世にあって何が本当なのか。今日、宗教はカルト団体による大きな事件以来ことに敬遠される節があり、信仰においては個人の自由という観点から教育しにくいところがあるのではないでしょうか。しかし、それらは福音を告げない理由にはなりません。むしろ本当に価値あるもの、時代によって左右されない真理を告げることがカルトや詐欺被害の抑止力に繋がるのです。告げるためには自分自身がキリストと共に歩む意味と価値を確かめなければなりません。そこには完全な赦しによる真の平安があるでしょうか。無条件の愛にふれた喜びはあるでしょうか。もし今、心が覆われているならば神の初めの愛に立ち返り、感謝を数えることが出来れば幸いです。感謝と喜びが神の恵みを受け継ぐ者の力です。
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