「聖書を悟らせるために」ルカ24章44〜53節
弟子たちが主イエスのよみがえりの証人となるために、イエスはキリストの受難と復活を聖書全体(律法・預言書・諸書)を通して解き明かされました。イエスが十字架にかけられるという苦難も、死からよみがえらた奇蹟も、神の思いつきや気まぐれで突然起きた出来事ではないのです。はるか昔からすでに聖書に予告されていた、神の救いのご計画だったのです。また聖書の御言葉を引用して説明されたのは、聞く者が真理の御言葉の上に信仰を建て上げるためです。人の良心を拠りどころとする信仰は、時代や地域、文化により変化し、また感情の上に建てれば常に浮き沈みがあることでしょう。しかし聖書の御言葉は昔も今も変わらず、国や言葉を越えて一つの真理を示し続けるのです。信仰は、永遠に変わることのない御言葉の上に建てるべきです。イエスは、信じる者が聖書の証人となるため御言葉を尽くして語られ、神の御心(意図・目的)を聖書から悟らせようとされます。主なるイエスは私たちに語りかけ、過去の出来事(十字架によるあがない、預言の成就)を納得させ、現在の出来事(キリストの復活、試練の時も主が共におられ脱出の道を備えて下さる)に安心を与え、未来の出来事(死の向こう側にある復活、永遠のいのち)に希望を与えられます。イエスの目的は、信じる者が聖書の証人となり、福音を伝えて行く者となることです。助け主である聖霊は主イエスの教えを思い起こさせ、真理を悟らせて下さいます。聖霊の助けを求めながら、イエスの教えと神のご計画を知り、御言葉の上に信仰を建て上げてまいりましょう。
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