「イエス・キリストの名によって」使徒行伝3:1〜16
ユダヤの習慣に基づき信仰生活を送っていたペテロたちは午後の祈りの時間、宮に向かって歩いていました。すると生まれつき足の不自由な男の人が運ばれてきて施しを求めたのです。ペテロは言いました「金銀はわたしにはない」ペテロは本当に何も持っていなかったのでしょうか。もし少しの銀貨を持っていて、他の人と同じようにこの男の人に施したとしても、それは一時的なもので終わり、彼が人に依存する生活を変えることはできなかったでしょう。「わたしにあるものをあげよう」それはキリストが弟子たちに与えた権威、イエス・キリストの名による祈りの力でした。男の人はイエスの名による祈りで立ち上がり、躍り上がって歩き出したのです。彼がはじめに期待して求めた施しとは違いましたが、ペテロが与えたもの・イエスの名によって癒され、彼の人生が変えられたのです。信仰者でなければ出来ないことがあります。それはイエスの御名によって祈ることです。信じていない人は、祈りが何の役に立つのかと不思議に思います。ただの気休めのように感じられます。確かにその祈りに信仰が無ければ、空しい言葉の飾りで終わります。しかし信仰者は御名による祈りに力があると考えます。また祈りは、癒しをもたらすだけではなく祈る者に仕える喜びをもたらし、思いもよらない恵みが与えられることを学びます。祈りも信仰も賜物です。この男の人は癒されただけではなく信仰もあたえられ、神をほめたたえ賛美ささげたのです。
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