「互いに愛し合いなさい」ペテロ第一1:20〜25
信仰と希望は神様のご計画の中で用意され、私たちに与えられた<賜物>です。偶然が重なったものや、人間の思いつきで出来たものではなく、私たちが死ぬほど努力して多くの経験を積んだから得られるものでもありません。「宗教をつくる」ことは人の手で可能であっても、人を罪から救い出すことは決してできず、むしろ人々をまどわす罪深い行為です。私たちが救われたのは、他でもない神の子キリストが罪と死の支配からあがなってくださったからです。「あがなう」とは奴隷が自由を得るために相当の対価が支払われることを意味します。キリストはその尊い血潮で私たちを買い取って下さいました。私たちに自由を与え、解放して下さったのです。そして神は、救われた私たちに「互いに愛し合いなさい」とご命令されているとペテロは述べています。キリストの犠牲の愛、不純な動機や条件付きの愛ではない、聖い愛で、互いにいたわり合いなさいと勧めています。また「心から熱く愛し合いなさい」とも言っています。私たちはつい人に見返りを求めてしまいます。家族が、友人が自分の思う通りに動いてくれないと不満を感じ、自分が親切にした分だけ、それ相応の報いを期待してしまいます。しかし愛の戒めは、他の人が必要としていること、他の人の益となることを、自分の手を伸ばして(身を乗り出して)熱心に、思いやり、関心を持ち、配慮しなさいと言っています。実現できない崇高な理想でしょうか?クリスチャンだから自然にできるわけではなく、人生の課題として向き合い続けなければなりません。人を愛するために、愛の心を下さいと神に向き合い続けて私たちは歩んで行くのです。
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