9月29日 メッセージ要約

投稿日時 2019-10-27 00:17:57 | カテゴリ: メッセージ

『ナバルとアビガイル』サムエル上25章
カレブの子孫であるナバルは多くの家畜とそれを放牧する広大な牧草地を有する富豪でした。彼の所有地はペリシテの略奪隊の脅威に常にさらされていましたが、逃亡中のダビデとその部下が彼らを守っていたため、ナバルの部下たちとの間には良い関係が生まれていました。当時、収穫の季節には富める者が貧しい者にふるまうことが伝統になっていました。ダビデは逃亡中の身で600人の部下を養うことは容易ではありません。そこで地域の富める者ナバルに、羊の毛刈りの祭りに際して少しの配給を依頼しました。ナバルはダビデの申し出に対し、ダビデやその家族の悪口を並べ立てた挙句「ダビデとは何者だ〜素性の知れぬ者に与えろと言うのか」と怒り口調で尊大に断りました。ナバル=愚か者という意味ですが、彼は繁栄していく中で益々粗野で強情で傲慢で自己中心的という聖書の中で罪として取り扱われる要素を形成していったのです。ダビデはサウル王からの迫害という強い緊張感の中で冷静さを保ってきましたが、ダビデと仲間たちを侮辱するナバルの態度に怒りを制することができなくなり、ナバルに属する者を皆殺しする決意をしました。一時の怒りに身をまかせて滅茶苦茶に行動してしまうと、後に苦い苦しみを刈り取ることになる、ということまでその時は考えが及ばなくなるものです。この状況の中で一人、冷静な女性がいました。ナバルの妻アビガイルの賢い対応により、ナバルの一族の命のみならずダビデに罪を犯させることからも守ったのです。夫婦は共に暮らすうちに似てくるといいますが、むしろ夫ナバルと正反対の態度でダビデとその部下たちの怒りをしずめるために機敏に対応し、方法を尽くして行動しました。ナバルの肉の思いに対して怒りで報いて無益な殺生をしていたら、ダビデの生涯に禍根を残したことでしょう。「怒りがあなたを罪に陥れることがないようにしなさい」(エペソ4:26)「患難は忍耐を生み出し、忍耐は錬達(品性)を生み出し、錬達は希望を生みだす」(ロマ5:3-4)神の忍耐は人を救う力です。怒りに支配されないよう忍耐と信仰を働かせ、神から知恵をいただきましょう。




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