「祭壇を築く」創世記33章
ヤボクの渡しで神の人と格闘し、腰を打たれ歩行が困難になるも「イスラエル」の名を与えられ信仰の勇気をいただいたヤコブは、兄エサウと再会します。エサウの「走って来て迎え、彼を抱き、その首を抱えて口づけし…」と予想外の出方に、緊張していたヤコブの心は緩み、共に再会を泣いて喜びました。ヤコブの心配をよそに、エサウの心は神の取り扱いを受けたのか怒りはすでに溶けていたのです。「あなたの顔を見て、神の顔を見るように思います」許し迎え入れてくれるエサウの姿に、ヤコブは人の心を変える神の働きを見て感動しました。二人は別れ、エサウはセイルの地へと帰って行きました。エサウはすでに父イサクのもとカナンから離れ、セイルの地に拠点を置いて生活していたのです。自らの力で国の礎を築いたエサウにも神の守りと助け、配慮があったのです。エサウと和解を果たしたヤコブは祭壇を築きました。ヤコブの生涯を見ると、人生の折々に石塚や祭壇を築いています。そこで神への感謝の生贄と礼拝がささげられたことでしょう。祭壇を築くことで、人生の中で主がして下さったことを思い起こし、感謝の記憶を刻んでいたのです。私たちも神の働きと導きを思い起こしながら、祈りと賛美の生贄をささげようではありませんか。
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