『イエスのカウンセリング』 ヨハネ21章1〜19節
イエスにつき従っていた弟子たちは、生まれ故郷のガリラヤに帰っていた。復活の主に出会い、自分たちが尊敬していた先生はまことに神の御子であったことを知った。しかし彼らは自らの愚かさ弱さ至らなさを思い知り、住み慣れないエルサレムを去って生活の糧を得るため以前の漁師の仕事をしていた。そんな傷心の彼らに親しく声をかけられるイエス。しかし彼らは心に様々な思念の覆いが掛かってイエスだとは気付かない。「網をおろしてみなさい」大漁の奇蹟を通して、声をかけられたのがイエスだと気づく。
ペテロに3度「わたしを愛するか」と質問するイエス。「あなたがご存知です」「わたしに従いなさい」このやり取りの中に「受容」と「信任」弟子たちの霊性の回復のプロセスがあった。主を知らないと言って逃げた弟子たちをイエスは赦され、各人の個性に合わせて関わられ、励まされた。そして再び世に遣わされた。弟子たちを突き動かしたもの。それは赦され受け入れられ愛された者が持つ喜びであった。
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