『神の教会』使徒20:13〜37
パウロはエペソ教会の長老たちに足を運んでもらい話す機会をもちました。おそらく彼らと会い話すのは最後になると予感した上で別れの言葉を語りました。エペソでの3年間を回想します。朝は自足するためテントを造り、昼はツラノの講堂で福音を伝え、夜は家々を訪問し兄弟姉妹を励まし教えました。主に遣わされ、いのちも惜しまず福音を宣べ伝える働きを出来うる限り行いました。パウロが危惧したのは、教会の内側に入り込み、信徒を誤った教えに導き組織を腐敗させる偽預言者・偽教師たちのことです。彼らを凶暴な狼に例え、そのような危険に対応するため目を覚ましていなさい・聖書の御言葉に忠実でありなさいと諭しました。また教会の兄姉に気を配ってほしいと信仰生活を送る上での牧会的な配慮をお願いしました。パウロの最後の教えを守り御言葉に忠実であったエペソ教会は、黙示録によると後に偽使徒を見抜いたようです。しかし「初めの愛」からは離れてしまったともあります。御言葉は徳を建て、御国を継がせる力です。「受けるよりも与える幸い」とイエスが説いた愛に根ざし、御言葉に生きる神の教会を建て上げることが出来ますように。
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