『預言のことば』エレミヤ書36章
エレミヤ書36章は預言がどのように記録されたか知ることができる資料でもあります。エレミヤが預言した言葉をバルクが書き記し、人々に読み聞かせていました。民衆に初めてエレミヤの預言が伝えられた時、祭司や首長達は怒り、王は預言者達の逮捕命令を下しました。26章からは同時期に預言していたウリヤはエジプトまで逃れたことが分かります。2回目にバルクがエレミヤの預言を読み聞かせていた時、群衆の中にいたシャファンの孫ミカヤは耳にした言葉に驚き、会議中の首長達に報告しました。イスラエルに連れ戻され罪人として殺されたウリヤの例もあるため、首長達はエレミヤとバルクには身を隠すように助言します。その上で王に預言を告げますが、王は読み上げられる巻物を小刀で切り取っては暖炉に投げ入れさせました。エレミヤ書はこのようにして一度焼かれてしまい、後日エレミヤが思い出すままに口述筆記させたため時系列が順不同となっていると考えられます。指導者の利己的な目的で聖書のある言葉は教えず、ある言葉だけを強調して恣意的な解釈で人々を操作しようとする惑わしは、昔も現代も行われています。聖書の言葉を切り取ることなく、全体を学ぶことから真理を理解し、霊的な健康が保つことができます。今年も神の言葉を片寄り無く学んでまいりましょう。
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