「城壁の再建」ネヘミヤ記2章(1〜7章)
ネヘミヤはユダヤ人でしたが、ペルシャのアルタシャスタ王の献酌官でした。王の身辺も護る、信頼されなければ就けない役職でした。敬虔なネヘミヤはエルサレムが廃墟に等しい状態のままだという報告をハナニから聞き、嘆き悲しんで何とかできないかと思い悩んでいました。その様子を見た王は、資材も提供し気前よくネヘミヤをエルサレムへ遣わしました。神はペルシャで地位もあったネヘミヤに、エルサレムの城壁の再建という使命を与えられたのです。町を取り囲む城壁が壊されたまま、周辺国の侵略から守るものがない状態で、民は常に恐れや不安にさらされています。ネヘミヤの指揮の下、ユダヤの民達は修復作業を進めましたが、ユダヤ人の自治権と回復を望まない現地の支配者達はあざけり、怒り、手を尽くして工事を妨害しようとしました。ネヘミヤはそのたびに祈り、敵の強力な妨害、そしりや脅しに屈することなく、工事を中断することはありませんでした。サマリヤ総督サヌバラテは外からの暴力だけでなく、ユダヤ人の預言者を買収し神の言葉としてネヘミヤをおびき出そうと謀りました。しかしそれも効果なく、遂に52日かけて城壁は完成しました。城壁の再建などできっこない、できたら困ってしまう、と否定的だった人々は恐れ、大いに面目を失いました。この大工事が神によってなされたことを知り、ユダヤ人の強い信仰を見たからです。ネヘミヤはペルシャへ帰りますが、親類ハナニと城の司ハナヌヤに後を託します。仕事を委ねられる人の条件は、忠実さと誠実さです。この淡路キリスト教会も、茶間から鵜崎へ、そして2011年には新会堂が献堂されてきました。そのたびに教会を建てる困難があったことでしょう。ネヘミヤは日々、主に祈り捧げていく中で恵みを体験しました。私たちもこの淡路の地に福音が伝えられ信仰を継承する器が起こされますよう祈ってまいりましょう。私たちの願いはこの地で礼拝が守られること、福音が伝えられることです
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