「みこころを行うもの」ヨハネ8章21〜30節
7章でイエスはいくつかの断言をしています(神ご自身が教えておられる、神を本当に知っているのは私だけだ、わたしはこの地上に属する者ではない、間もなく天の父のもとに帰る)。そして8章12節で「わたしは世の光である」と宣言します。父なる神との同質性を宣言する時に使われる言葉「わたしは〜〜である(エゴーエイミ)」は24節にも出てきます(口語訳では『わたしはそういう者である』:新共同訳では「『私はある』ということを…」)。反イエスの人々は思いました。「彼は(お前は)いったい何者だ」祭司の家系でもなく、学歴もない、片田舎の大工の息子ではないか、我々は彼の出自を知っている、と。イエスは「それは初めから話している」と言いますが、聞く者たちと違う次元の話をしているので認識にズレがあり、すれ違いがあるため聞いても分からないのです。受け入れまいと頑なになっている人に言葉を尽くして説明しても、何度聞いても信じないものは信じない。イエスの言葉は空しく響くだけでした。それでもイエスは諦めません。なぜなら「『わたしはある』ということを信じないならば、罪のうちに死ぬことになる」人々を見捨てることができないからです。イエスを遣わされた天の父は遠い所でなり行きをただみているのではない。一緒に人の救いのために働いて下さっておられるのだ。イエスは、「わたしは共にいてくださる天の父が喜ばれることを行っている者だ」と話されました(8:29)。あなたにとってイエスは何者でしょうか。イエスこそ滅び行く人々を救うために来られたお方、天の父のみこころを行う者なのです。
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